こんにちは。 魅力を言語化し、売り込まずに選ばれる発信設計の専門家、加藤朱実です。
スマートフォンの画面を開けば、きらびやかなライフスタイルを発信する起業家の投稿。
「月商7桁達成!」 「海外を飛び回る自由な働き方!」
そんな投稿を見て、 「それに比べて、私はなんて地味なんだろう…」 「すごい実績なんてないし、発信することが何もない…」 と、ため息をついていませんか?
“毎日投稿しなきゃ” “もっと活動的に見せなきゃ”
そんなプレッシャーに心がすり減り、大好きだったはずの仕事が、だんだん苦しくなってしまう。 その気持ち、痛いほどわかります。
かくいう私も、決して「キラキラ」した道を歩んできたわけではありません。
20代~30代で4度の転職を経験し、30代~40代では大きな病気もしました。
だから、キラキラとは程遠い場所から、一歩ずつ、本当に一歩ずつ歩んできたあなたの気持ちが、手に取るようにわかるのです。
これまで延べ1万人以上の女性たちをサポートしてきた経験から、断言します。
本当のファンは、「すごい実績」にではなく、「あなたの人間味」に集まってくるのです。
今回は、そんなふうに少し立ち止まってしまっているあなたへ。
競争や背伸びから卒業し、“私らしい”ペースで温かいつながりを育んでいく、地に足のついた集客の始め方をお伝えします。
「キラキラ起業」の呪い。なぜ私たちは疲れてしまうのか?
そもそも、なぜ私たちはSNS上の「キラキラした発信」を見て疲れてしまうのでしょうか。
それは、無意識のうちに、自分には合わない“戦い方”を強いられているからです。
- 「他人との比較」という落とし穴 人の投稿と自分の現実を比べてしまい、「私には何もない」と落ち込んでしまう。でも、それは当たり前です。SNSは、その人の人生の“ハイライト”だけを切り取った場所にすぎません。
- 「毎日投稿」という手段の目的化 「とにかく発信しなきゃ」と、中身のない投稿を続けていませんか? 発信は本来、誰かに想いを“届ける”ためのもの。いつしか、投稿すること自体が目的になってしまうと、心はどんどん消耗していきます。
- 「すごい自分」を演じることへの疲弊 本当は不安でいっぱいなのに、自信があるフリをする。うまくいっていないのに、順調なフリをする。そんなふうに、誰かの真似をして「すごい自分」を演じ続けるのは、とても苦しいことです。
そんなふうに、誰かのものさしに合わせて苦しくなった経験はありませんか?
大丈夫です。もう、その鎧を脱いでもいいんですよ。
大丈夫。あなたはそのままで、すでに魅力的です
お客様が本当に知りたいのは、完璧で、きらびやかな成功物語ではありません。 あなたが、
- どんな想いで、この仕事を始めたのか
- どんな失敗を乗り越えて、今ここにいるのか
- お客様に対して、どんなことを大切にしているのか
その背景にあるストーリーや、あなたの「人柄」にこそ、人は心を動かされます。
完璧じゃないからこそ、「この人なら私の気持ちをわかってくれそう」という共感が生まれるのです。
思い出してみてください。
あなたが何か商品を買ったり、サービスを申し込んだりする時、最終的な決め手になるのは何ですか?
きっと、その人の実績や経歴だけではないはずです。
「この人から買いたい」「この人に応援してもらいたい」 そう思わせてくれる、言葉の端々からにじみ出る“誠実さ”や“温かさ”ではないでしょうか。
地に足のついた「私らしい集客」を始める3つのステップ
では、具体的にどうすれば、自分らしさを活かした発信ができるのでしょうか。
難しく考える必要はありません。今日からできる、3つのシンプルなステップをご紹介します。
ステップ1:「誰か」のためではなく、「たった一人のあなた」に届ける
“みんな”に届けようとすると、言葉はぼやけてしまいます。 そうではなく、たった一人、届けたい相手を思い浮かべてみてください。
それは、
- かつての自分自身かもしれません。
- これまで出会った、大切なお客様かもしれません。
- あなたのサービスを、今まさに必要としている“誰か”かもしれません。
「〇〇さん、聞いてください」 そんなふうに、特定の一人へ手紙を書くような気持ちで言葉を紡いでみましょう。 不思議なことに、たった一人に向けて書いた言葉ほど、多くの人の心に深く届くのです。
ステップ2:「すごいこと」ではなく、「大切にしていること」を語る
「今日はこんな実績が出ました!」という報告だけが発信ではありません。 むしろ、あなたが仕事をする上で**「大切にしている価値観」や「ゆずれない想い」**こそ、誰にも真似できない、あなただけの魅力になります。
たとえば、
- 「お客様と接する時、私が一番心掛けていること」
- 「失敗から学んだ、仕事における大切な教訓」
- 「このサービスを通して、お客様にどんな未来を届けたいか」
あなたの想いや哲学を、あなた自身の言葉で語ること。 それが、価格競争に巻きこまれない「選ばれる理由」に変わっていきます。
ステップ3:「毎日」ではなく、「心が動いた時」に発信する
“毎日投稿”のプレッシャーは、今すぐ手放しましょう。 心が動いていない時に無理やりひねり出した言葉は、誰の心も動かしません。
それよりも、たった一回でも、心を込めた発信をすることのほうが、ずっと大切です。
- お客様からいただいた嬉しい言葉に、心が温かくなった時。
- 仕事を通して、新しい発見や気づきがあった時。
- 誰かの役に立ちたいと、心から思った時。
そんなふうに、あなたの心が動いた瞬間の“熱”を、そのまま言葉に乗せて届けてみてください。 量より質。その一回の発信が、読者との間に深い信頼関係を育てていきます。
背伸びをやめたら、本当のファンができました(お客様の事例)
私がサポートさせていただいた、あるスイーツ店のオーナー様のお話です。
彼女は、Instagramのフォロワーが0の状態からスタートしました。
最初は何を発信していいかわからず、手が止まってしまうこともありました。
でも、私たちは一緒に、彼女がスイーツ作りで“大切にしている想い”を言葉にすることから始めました。
派手な写真や動画はありません。
ただ、素材へのこだわりや、お客様への温かい想いを、一つひとつ丁寧な言葉で伝えていきました。
すると、どうでしょう。
たった1ヶ月で、その発信を見た方から「レッスンを受けたいです」と、初めてのお問い合わせが入ったのです。
彼女は言いました。 「すごいことを言わなきゃって、ずっと勘違いしていました。私の想いを、ただ正直に伝えるだけでよかったんですね」
まとめ|あなたのペースで、温かいつながりを育てていきましょう
「キラキラ起業」の型に、自分を押し込める必要はもうありません。
あなたには、あなたのペースがあっていいのです。
- 届けたい、たった一人を想うこと。
- すごいことではなく、大切にしていることを語ること。
- 毎日ではなく、心が動いた時に、心を込めて届けること。
この3つを意識するだけで、発信はずっと楽になり、あなたらしい温かいつながりが自然と生まれていきます。
それは、まるで小さな畑を耕す作業に似ています。
すぐに大きな収穫は得られないかもしれません。
でも、毎日コツコツと土を耕し、愛情を込めて水をやり続ければ、やがて豊かで美味しい、あなただけの作物が実るはずです。
もし、あなたが今、一人でその畑を耕すことに疲れや孤独を感じているのなら。 いつでも、私にお声がけください。 あなたの隣で、一緒に土を耕し、種をまくお手伝いをさせていただけたら嬉しいです。
あなたの想いが、それを必要としている誰かに、きちんと届くように。 心から応援しています。